Sora the Bunny

CV/ 略歴

Position/ 経歴

2024.4-現在         大阪大学大学院人文学研究科.  教授

2022.4.-2024.3.   大阪大学大学院人文学研究科.  准教授

2014.10.-2022.3  大阪大学大学院言語文化研究科. 准教授

2011.10.-2014.9. 大阪大学大学院言語文化研究科. 講師

Research Interest/ 専門分野

Applied linguistics, individual differences in language learning, motivation, affect, methodology, statistics

 

応用言語学、学習者要因、英語教育、動機付け・情意要因、方法論、数量解析

Educational Background/ 学歴

●Graduate School of Foreign Language Education and Research, Kansai University (Ph.D.)
   関西大学大学院外国語教育学研究科 博士後期課程修了 博士(外国語教育学)

 

●University of Kent at Canterbury, Forensic Psychology, MSc.

 

●South Dakota State University, Psychology, B.S. (with honor)

Research Theme/ 研究テーマ

私の研究テーマは、英語学習場面における学習者の動機づけと情意要因です。調査対象者は日本人英語学習者で、小学生・中学生・大学生を対象に調査を行っています。これまでの研究では、主に、教育心理学的アプローチである自己決定理論を基盤とした研究や、社会文化論を基盤とした研究を行ってきました。その他に、英語学習時に関わる心理的側面や社会文化的な側面を中心として分析を行っています。主に、量的研究を中心に研究論文を執筆していますが、質的研究方法を用いて混合計画を実施し、教室内で起こりうる現象を多面的に捉えようと試みています。量的研究では多変量分析や共分散構造分析、最近では、多母集団同時比較検討や潜在成長モデリング等、マルチレベル分析を行っています。質的研究ではグラウンデッドセオリーアプローチや談話分析、KJ法、内容分析等を使用しています。

 研究の主な概要は次の通りです。1)小学校から中学校にかけての言語能力(英検プレイスメントテスト)・動機づけ・情意要因に関する縦断的調査、2)プロジェクトやCLIL(内容言語統合型学習方法)を通した学習者の動機付けや情意、言語に関する変化に関する研究、3)社会文化論を基盤とした教室内における談話分析、4)大学英語学習者と対象とした言語運用能力(TOEFL)と理想自己に関する研究、5) 縦断調査における学習者の構造的変化に関する研究、6) 複雑系理論を基盤としたミクロな視点とマクロな視点を捉えた学習者個人の動機付けの変化に関する研究です。特に興味のあることは、どのような教育的介入を行うと学習者の動機づけや情意面に変化があるのか、経年データに基づく学習者の動機づけとその変化のプロセスについてです。最近では内容言語統合型プロジェクトを実施し、学習者の変化の傾向を捉えています。効果的な教育的介入をどのように行うと学習者を動機づけることができるのかを探求し、教育と研究を介して日本人英語学習者の未来を考えたいと思っています。